2011年02月24日
第八回 カナダからの便り♪
「世界一住みやすい都市はバンクーバー、大阪は12位」
[シドニー 21日 ロイター] 英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がまとめた世界で最も住みやすい都市ランキングで、カナダのバンクーバーが5年連続で1位になった。
EIUは世界の140都市を対象に、治安状況や医療サービス、文化、環境、教育などの30項目を基に「住みやすさ」を数値化。バンクーバーは昨年に続き98%をマークし、2007年から続く首位の座を維持した。
ランキングのトップ10都市のうち、カナダとオーストラリアが計7都市を占めるなど、上位陣の常連に大きな変動はない。このほか、パリが16位、ロンドンが53位、ニューヨークが56位となった。
アジアの最高位は大阪の12位で、東京は18位。香港が31位、北京が72位となっている。
昨年に引き続き、ワースト1はジンバブエのハラレ。
ベスト10のランキングは以下の通り。
<ベスト10>
1.バンクーバー (カナダ)
2.メルボルン (オーストラリア)
3.ウィーン (オーストリア)
4.トロント (カナダ)
5.カルガリー (カナダ)
6.ヘルシンキ (フィンランド)
7.シドニー (オーストラリア)
8.パース (オーストラリア)
9.アデレード (オーストラリア)
10.オークランド (ニュージーランド)
[シドニー 21日 ロイター] 英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がまとめた世界で最も住みやすい都市ランキングで、カナダのバンクーバーが5年連続で1位になった。
EIUは世界の140都市を対象に、治安状況や医療サービス、文化、環境、教育などの30項目を基に「住みやすさ」を数値化。バンクーバーは昨年に続き98%をマークし、2007年から続く首位の座を維持した。
ランキングのトップ10都市のうち、カナダとオーストラリアが計7都市を占めるなど、上位陣の常連に大きな変動はない。このほか、パリが16位、ロンドンが53位、ニューヨークが56位となった。
アジアの最高位は大阪の12位で、東京は18位。香港が31位、北京が72位となっている。
昨年に引き続き、ワースト1はジンバブエのハラレ。
ベスト10のランキングは以下の通り。
<ベスト10>
1.バンクーバー (カナダ)
2.メルボルン (オーストラリア)
3.ウィーン (オーストリア)
4.トロント (カナダ)
5.カルガリー (カナダ)
6.ヘルシンキ (フィンランド)
7.シドニー (オーストラリア)
8.パース (オーストラリア)
9.アデレード (オーストラリア)
10.オークランド (ニュージーランド)
2011年02月05日
第七回 カナダからの便り♪
「カナダと日本、その教育現状」
良し悪しの比較では無く、教育に対する双方の国々の基本的な姿勢の違いに観点を当てて見ました。
日本
先生は万能 (授業担当、クラブ活動指導、生徒の進路指導、生徒の家庭問題のカウンセリング、生徒による犯罪があった場合の調査・生徒指導)
先生の年間労働時間はカナダの先生の1.5倍。
先生が失態を犯せば、先生が生徒保護者の家に行って謝罪。
1日の授業科目が多い。
奉仕活動をさせられる(生徒は嫌がるが 大人になってから役立つ教育)。
不可解な校則が多い。
学校対抗のスポーツ競技が活発。
校内の文化活動が活発。
必ず立派なグラウンドがある。ただし生徒は立派と考えていない。
教科書はあるが極端に薄い。
教科書だけでは資料不足で勉強ができない。参考書を必ず必要とする不可解な教科書。
クラブ活動は放課後、帰宅前にするもの。
クラブ活動で活躍しても学校の単位入手不可。カナダ人には不可解な教育システム。
クラブ活動が活発で学生生活に色を添える。
教育を産業として扱い、教育関連企業の活動が活発。
小学・中学・高校の各科目関連の書物が著しく豊富。
書物以外にも教育関連の商品が著しく豊富。
カナダ
学校内で無給の奉仕活動は有り得ない。
子供達は掃除の必要性を学校で全く習わない。
教科書は学校が無料配布、しかし自宅に持ち帰り禁止(日本人には不可解)。
小学・中学・高校の各科目関連の参考書が殆ど無い。
教科書が厚く、参考書を必要としない。
教科書で学ぶ内容以外に野外活動、野外勉強が多い。
野外活動にはスクールバスを活用。
先生は毎月一日 プロディーデーがあって学校はお休み(プロディーデーとは 先生が学校を休んで、自己研修目的でその日を自由に活用しても良い とされている日。現実的には単なるオマケの有給休暇)
先生は担当外の仕事は一切しない、ゴミさえも捨てない。
先生が生徒保護者の家に行くことは無い。
学校に拳銃を持ち込む生徒が時々いる(それは犯罪目的ではなく、好奇心によるもので、本人が行為の重大性を認識していないケースが殆ど。発覚すれば、警察に通報され、即 生徒全員が帰宅させられ自宅待機となる)。
体罰は有り得ないが停学・退学の処罰は良くある。
学級崩壊は無い。
生徒の言動が著しく不適正な場合、保護者に通報し、生徒を帰宅させる。
つまり学校がそのような生徒の面倒を見たがらない。
わずかに派手なメーキャップ、ヘアースタイルは日常茶飯事。
極端に派手なメーキャップ、ヘアースタイルで登校しても、叱責されることはない。
但し 露出部が多い服装は注意される。
雨が降って傘を使用する子供達は殆どいない(日本人には不可解)。
雨に濡れることを気にしない(日本人には不可解)。
先生・生徒の社会的地位に差があると考えられていない(先生に敬意を示す必要性を感じていない)。
先生はかなり年上の「友達」 (つまり先生に対する敬意が薄い)。
校歌が無い。
日本のような大々的な運動会が無い。
修学旅行が無い。
学校対抗のスポーツ競技が少ない。
大都市にある学校で立派なグランドを持つ学校が少ない。
競技会は設備が整った公営グラウンドを使用。
制服が殆ど無い、あるのはごく少数の有名私立校だけ。
放課後のクラブ活動が無い。
クラブ活動らしきものはあるが、授業の一部として取り入れられ、単位入手が目的。
クラブ活動は放課後ではなく、帰宅後、夕食前後にするもの。
クラブ活動を指導する人は先生ではなく、スポーツ熱心な地域のボランティアー。
小・中学校では学力向上と並行して人間性形成にも重点が置かれている。
大衆の前でも堂々と論じることが出来る生徒・学生が多い。
高校が普通校、工業高校、商業高校などに分かれていない(一つの高校内で希望科目を選択)。
主要5科目は嫌いでも、それ以外が好きな生徒・学生が特定の分野で能力を伸ばすことが出来る科目があり、それで単位入手可(自動車整備、木工、演劇、報道、料理、音楽、スポーツなど)
夏休みは10週間あるが、これは生徒のためでは無く先生のため。
先生の年間労働時間は日本の先生の3分の2。
先生が3ヶ月間ストライキをする事もある。
生徒数が少ない小・中学校(全校生徒数300人 又はそれ以下)では、生徒の顔を見て生徒の名前を全て言える校長先生は珍しくない(日本では有り得ない)。
高校生による喫煙は校則違反ではあっても、違法行為と見なされていない。校外で吸うのは自由、未成年者はタバコを購入できない。
タバコを吸う先生は全くいない。
校内に灰皿が何処にも無い。
大学入学試験がない。
希望大学への入学(合格・不合格)は高校3年時の成績で決定。
進学競争が無く、学問が好きな生徒・学生は大学・大学院で本格的に勉学。
入学後の4年後に無事に大学を卒業できる学生数は入学時の半数。
山中
良し悪しの比較では無く、教育に対する双方の国々の基本的な姿勢の違いに観点を当てて見ました。
日本
先生は万能 (授業担当、クラブ活動指導、生徒の進路指導、生徒の家庭問題のカウンセリング、生徒による犯罪があった場合の調査・生徒指導)
先生の年間労働時間はカナダの先生の1.5倍。
先生が失態を犯せば、先生が生徒保護者の家に行って謝罪。
1日の授業科目が多い。
奉仕活動をさせられる(生徒は嫌がるが 大人になってから役立つ教育)。
不可解な校則が多い。
学校対抗のスポーツ競技が活発。
校内の文化活動が活発。
必ず立派なグラウンドがある。ただし生徒は立派と考えていない。
教科書はあるが極端に薄い。
教科書だけでは資料不足で勉強ができない。参考書を必ず必要とする不可解な教科書。
クラブ活動は放課後、帰宅前にするもの。
クラブ活動で活躍しても学校の単位入手不可。カナダ人には不可解な教育システム。
クラブ活動が活発で学生生活に色を添える。
教育を産業として扱い、教育関連企業の活動が活発。
小学・中学・高校の各科目関連の書物が著しく豊富。
書物以外にも教育関連の商品が著しく豊富。
カナダ
学校内で無給の奉仕活動は有り得ない。
子供達は掃除の必要性を学校で全く習わない。
教科書は学校が無料配布、しかし自宅に持ち帰り禁止(日本人には不可解)。
小学・中学・高校の各科目関連の参考書が殆ど無い。
教科書が厚く、参考書を必要としない。
教科書で学ぶ内容以外に野外活動、野外勉強が多い。
野外活動にはスクールバスを活用。
先生は毎月一日 プロディーデーがあって学校はお休み(プロディーデーとは 先生が学校を休んで、自己研修目的でその日を自由に活用しても良い とされている日。現実的には単なるオマケの有給休暇)
先生は担当外の仕事は一切しない、ゴミさえも捨てない。
先生が生徒保護者の家に行くことは無い。
学校に拳銃を持ち込む生徒が時々いる(それは犯罪目的ではなく、好奇心によるもので、本人が行為の重大性を認識していないケースが殆ど。発覚すれば、警察に通報され、即 生徒全員が帰宅させられ自宅待機となる)。
体罰は有り得ないが停学・退学の処罰は良くある。
学級崩壊は無い。
生徒の言動が著しく不適正な場合、保護者に通報し、生徒を帰宅させる。
つまり学校がそのような生徒の面倒を見たがらない。
わずかに派手なメーキャップ、ヘアースタイルは日常茶飯事。
極端に派手なメーキャップ、ヘアースタイルで登校しても、叱責されることはない。
但し 露出部が多い服装は注意される。
雨が降って傘を使用する子供達は殆どいない(日本人には不可解)。
雨に濡れることを気にしない(日本人には不可解)。
先生・生徒の社会的地位に差があると考えられていない(先生に敬意を示す必要性を感じていない)。
先生はかなり年上の「友達」 (つまり先生に対する敬意が薄い)。
校歌が無い。
日本のような大々的な運動会が無い。
修学旅行が無い。
学校対抗のスポーツ競技が少ない。
大都市にある学校で立派なグランドを持つ学校が少ない。
競技会は設備が整った公営グラウンドを使用。
制服が殆ど無い、あるのはごく少数の有名私立校だけ。
放課後のクラブ活動が無い。
クラブ活動らしきものはあるが、授業の一部として取り入れられ、単位入手が目的。
クラブ活動は放課後ではなく、帰宅後、夕食前後にするもの。
クラブ活動を指導する人は先生ではなく、スポーツ熱心な地域のボランティアー。
小・中学校では学力向上と並行して人間性形成にも重点が置かれている。
大衆の前でも堂々と論じることが出来る生徒・学生が多い。
高校が普通校、工業高校、商業高校などに分かれていない(一つの高校内で希望科目を選択)。
主要5科目は嫌いでも、それ以外が好きな生徒・学生が特定の分野で能力を伸ばすことが出来る科目があり、それで単位入手可(自動車整備、木工、演劇、報道、料理、音楽、スポーツなど)
夏休みは10週間あるが、これは生徒のためでは無く先生のため。
先生の年間労働時間は日本の先生の3分の2。
先生が3ヶ月間ストライキをする事もある。
生徒数が少ない小・中学校(全校生徒数300人 又はそれ以下)では、生徒の顔を見て生徒の名前を全て言える校長先生は珍しくない(日本では有り得ない)。
高校生による喫煙は校則違反ではあっても、違法行為と見なされていない。校外で吸うのは自由、未成年者はタバコを購入できない。
タバコを吸う先生は全くいない。
校内に灰皿が何処にも無い。
大学入学試験がない。
希望大学への入学(合格・不合格)は高校3年時の成績で決定。
進学競争が無く、学問が好きな生徒・学生は大学・大学院で本格的に勉学。
入学後の4年後に無事に大学を卒業できる学生数は入学時の半数。
山中
2011年01月10日
第六回 カナダからの便り♪
「カナダ、年末年始の過ごし方」
今回はカナダで暮らす人々の年末・年始の過ごし方をまとめてみました。日本とは異なった歴史・文化を背景に持つため、時の過ごし方にも違いが見られます。
カナダは歴史的にヨーロッパ文化をベースとした国家であり、キリスト教徒でない私達にとっても 日々の生活の中にキリスト教の影響を受けている行事が多々あります。クリスマスはキリスト教から広まった行事でありながら、今ではキリスト教を信仰しない国民も一緒になってプレゼントの交換、クリスマス・ホリデーを楽しんでいます。子供達はキリスト教の意味が分からなくても、クリスマスの日とはサンタさんが北極からやって来てプレゼントをくれる日だと認識しているようです。
カナダではクリスマスイブの夜、サンタさんが食べるスナックとして クッキー数枚とコップ一杯のミルクを暖炉の側に置いておくものだ、と言う習慣を私が知ったのは 子供が生まれてからの事でした。更にクリスマスイブの夜、子供達が寝た後に、親がコッソリとクッキーを半分食べ、ミルクも半分ぐらい飲んでおくものだと言う習慣がある事も その時に初めて知ったものでした。勿論これはサンタさんが来たことを示す 「証拠」 を残して置くためのものです。
私の子供達が小学低学年の頃、12月上旬に作文として、「サンタさんへのお手紙」 の書き方をクラスで習ったことがあります。そしてそのサンタさんへのお手紙をポストに投函すると、なんと本当にサンタさんから子供達に返事が届くのです。この郵便サービスがカナダにある事を私が知ったのも子供達が生まれてからの事でした。
カナダ人にとってクリスマスの日とはお爺ちゃん、お婆ちゃんから、そして孫までもが集まって、七面鳥料理を食べ、シャンペーンを飲み、暖炉の前でオシャベリをしながら時を過ごすのが一般的です。この日のために遠方から来る人が多く、お酒でほろ酔い気分になったこの晩、ゲストはそれぞれの家に帰ることは無く、招かれた家に泊まります。家族内のクリスマスパーティーをレストランとか料亭で開くことはありません。
12月25日の朝は一年で最も子供達が喜ぶ日です。プレゼントの箱を開ける日なのです。私の子供達が幼い頃、包み箱の中身がオモチャであったときは喜ぶのですが、童話本だったときには、チラッと一目見ただけで、子供達はすぐ次のプレゼントの箱を開けようとした事を私は今でも良く覚えています。「親の心、子知らず」 はこの時期から既に始まっていたのです。
翌日の12月26日はカナダでは 「ボクシングデー」 と呼ばれています。スポーツのボクシングでは無く、箱の整理を意味するボクシングです。この日はカナダでは1年で最大の大安売りの日として知られており、クリスマス商戦で売れ残った商品を商店が半額以下で処分する目的で始まった習慣です。人気がある商品を 「先着30名様に6割引き」 などと多くの商店が宣伝をするものですから、開店前からお店の前に長い行列ができ、人々は降り続く雪をかぶり、防寒コートを着て開店時刻を辛抱強く待ちます。朝9時開店に対して、朝5時ごろから人々が並び出します。 10万円のプラズマ・テレビが4万円で買えるとなると、誰もがその先着30人を目指すのです。但し 「定価10万円のテレビが激安4万円」 とは宣伝していても、そのテレビを 「4万円で30台売ります」 とは宣伝していません。大抵の場合 数台売って 「売り切れ」 となるのです。
やがて12月31日の年末に差し掛かり、時計が丁度 真夜中を指して、新年が始まった瞬間に、市内各地で花火が打ち上げられ、道行く車はホーンを長く鳴らせ続け、人々はブブゼラに似たような大小のラッパをケタタマシク鳴り響かせます。この時に歌う唄が 日本では 「蛍の光」 として知られている歌なのです。 勿論 メロディーは 「蛍の光」 であっても、その歌詞は全く異なる内容です。私にとって 「蛍の光」 とは卒業式の歌だと思っているものですから、カナダに40年暮らした今でも感覚のズレを感じるものです。 新年になって最初に歌うのが何故 「卒業式の歌」 なのだろうかと今でも思ってしまうのです。
1月1日は祝日となってはいるものの、殆どのカナダ人にとって この日は仕事に行かなくても良い ただの休日に過ぎません。日本のように1年で最もメデタイ日とは考えられていません。カナダ人は翌日の1月2日から通常の仕事のスケジュールに戻ります。日本人であれば、1月1日には おせち料理を食べ、お酒を飲んで、三日間はノンビリとするのが新年なのですが、カナダに暮らせば いつまでもそうは言っておられません。
山中
今回はカナダで暮らす人々の年末・年始の過ごし方をまとめてみました。日本とは異なった歴史・文化を背景に持つため、時の過ごし方にも違いが見られます。
カナダは歴史的にヨーロッパ文化をベースとした国家であり、キリスト教徒でない私達にとっても 日々の生活の中にキリスト教の影響を受けている行事が多々あります。クリスマスはキリスト教から広まった行事でありながら、今ではキリスト教を信仰しない国民も一緒になってプレゼントの交換、クリスマス・ホリデーを楽しんでいます。子供達はキリスト教の意味が分からなくても、クリスマスの日とはサンタさんが北極からやって来てプレゼントをくれる日だと認識しているようです。
カナダではクリスマスイブの夜、サンタさんが食べるスナックとして クッキー数枚とコップ一杯のミルクを暖炉の側に置いておくものだ、と言う習慣を私が知ったのは 子供が生まれてからの事でした。更にクリスマスイブの夜、子供達が寝た後に、親がコッソリとクッキーを半分食べ、ミルクも半分ぐらい飲んでおくものだと言う習慣がある事も その時に初めて知ったものでした。勿論これはサンタさんが来たことを示す 「証拠」 を残して置くためのものです。
私の子供達が小学低学年の頃、12月上旬に作文として、「サンタさんへのお手紙」 の書き方をクラスで習ったことがあります。そしてそのサンタさんへのお手紙をポストに投函すると、なんと本当にサンタさんから子供達に返事が届くのです。この郵便サービスがカナダにある事を私が知ったのも子供達が生まれてからの事でした。
カナダ人にとってクリスマスの日とはお爺ちゃん、お婆ちゃんから、そして孫までもが集まって、七面鳥料理を食べ、シャンペーンを飲み、暖炉の前でオシャベリをしながら時を過ごすのが一般的です。この日のために遠方から来る人が多く、お酒でほろ酔い気分になったこの晩、ゲストはそれぞれの家に帰ることは無く、招かれた家に泊まります。家族内のクリスマスパーティーをレストランとか料亭で開くことはありません。
12月25日の朝は一年で最も子供達が喜ぶ日です。プレゼントの箱を開ける日なのです。私の子供達が幼い頃、包み箱の中身がオモチャであったときは喜ぶのですが、童話本だったときには、チラッと一目見ただけで、子供達はすぐ次のプレゼントの箱を開けようとした事を私は今でも良く覚えています。「親の心、子知らず」 はこの時期から既に始まっていたのです。
翌日の12月26日はカナダでは 「ボクシングデー」 と呼ばれています。スポーツのボクシングでは無く、箱の整理を意味するボクシングです。この日はカナダでは1年で最大の大安売りの日として知られており、クリスマス商戦で売れ残った商品を商店が半額以下で処分する目的で始まった習慣です。人気がある商品を 「先着30名様に6割引き」 などと多くの商店が宣伝をするものですから、開店前からお店の前に長い行列ができ、人々は降り続く雪をかぶり、防寒コートを着て開店時刻を辛抱強く待ちます。朝9時開店に対して、朝5時ごろから人々が並び出します。 10万円のプラズマ・テレビが4万円で買えるとなると、誰もがその先着30人を目指すのです。但し 「定価10万円のテレビが激安4万円」 とは宣伝していても、そのテレビを 「4万円で30台売ります」 とは宣伝していません。大抵の場合 数台売って 「売り切れ」 となるのです。
やがて12月31日の年末に差し掛かり、時計が丁度 真夜中を指して、新年が始まった瞬間に、市内各地で花火が打ち上げられ、道行く車はホーンを長く鳴らせ続け、人々はブブゼラに似たような大小のラッパをケタタマシク鳴り響かせます。この時に歌う唄が 日本では 「蛍の光」 として知られている歌なのです。 勿論 メロディーは 「蛍の光」 であっても、その歌詞は全く異なる内容です。私にとって 「蛍の光」 とは卒業式の歌だと思っているものですから、カナダに40年暮らした今でも感覚のズレを感じるものです。 新年になって最初に歌うのが何故 「卒業式の歌」 なのだろうかと今でも思ってしまうのです。
1月1日は祝日となってはいるものの、殆どのカナダ人にとって この日は仕事に行かなくても良い ただの休日に過ぎません。日本のように1年で最もメデタイ日とは考えられていません。カナダ人は翌日の1月2日から通常の仕事のスケジュールに戻ります。日本人であれば、1月1日には おせち料理を食べ、お酒を飲んで、三日間はノンビリとするのが新年なのですが、カナダに暮らせば いつまでもそうは言っておられません。
山中
2010年12月11日
第五回 カナダからの便り♪
「カナダと日本、その生活環境」
私はカナダと日本を行き来している経緯から、両国の住宅状況の違いなどを観察する癖がついてしまいました。
カナダでは人口増加に伴って、森林を伐採し、区画整理をし、広い道路を造った後に分譲地販売がスタートします。ですから今まで森林であった場所が あるとき急に町に変わるのです。そして更にその町の近くの別の場所に 新たに森林を伐採して新しい町が造成されますが、その町と町との間には自然のままの広大な森林が手付かずで残され、そこが自然公園として変わります。
その自然公園には池があったり、プールがあったり、ピクニック場があったり、また市営の公民館や図書館などが設けられて 近くの住民の集いの場ともなります。 そこの池は地域の公園管理局の管轄となり、池には必ずマスの稚魚が毎年放流され、2年も経てば立派なマスに成長します。 そのマスは自由に釣って持ち帰りが許されています。でも子供達はそこで釣りをしても、大人がそんな池で釣りをすることはありません。物足りないのでしょう。 バンクーバー市沿岸はサーモンの漁場でも知られており、30kg、110cmまでのサーモン釣りが楽しめます。しかし近年は何故か、サーモンの漁獲量が毎年減りつつあるようです。
住宅が森林と隣接していると、野生動物との遭遇もヒンパンにあります。 熊、鹿、狸、オオカミ、ボブキャット、クーガー、スカンク、ビーバーなどが見られますが、これらの野生動物との接触は多く人命の危険を伴います。日本では動物を見たいなら動物園に行き、人々はピクニック気分で動物観賞を楽しむことができますが、カナダでは 「カワイイ」 などと言っておれる状況では無いのです。
家の裏山に行けば そこでは無数の野生動物と遭遇しますが、状況や季節によっては、それらの動物は本能的に人を襲ってきます。 熊は冬眠明けの春の季節、クーガーは食料が乏しくなる冬の季節、鹿は産後で小鹿がそばにいるときには特に凶暴になります。日本では鹿が人を襲う事があるなどと考える人は恐らく微少でしょう。
更に住宅の集合地域が10ヶ所から20ヶ所できると、次には町の中心地にショッピングセンターが建てられ、各種娯楽施設が建てられますが、町々がそれ程の規模となると 次に問題となって発生するのは移動手段です。バスは容易に時刻表の変更が出来ますが、マストランシットとしての鉄道、地下鉄の建設は容易ではありません。カナダでの生活は自動車の使用が基盤となっています。自動車が無いと移動範囲が制限され、外出できないのです。
そこで自動車の維持費ですが、私の概算では、同じ車種を購入した場合、バンクーバー地区での車両の年間維持費は日本でのそれの半額 又はそれ以下と察します。今日のバンクーバー地区のガソリン価格は1リットル $1.17(98円)。 駐車場は市内中心地は有料ですが、それ以外ほとんどの地域が無料。 日本のように車検が無く、唯一排気ガス規制が設けられているだけです。 ですからカナダでは突然 車が道路でエンストする事など日常茶飯事です。車検が無いので、5~6年毎に新車に買い換えた方が安上がり などと言う話もバンクーバーでは聞くことがありません。日本車の性能や耐久年数が飛躍的に延びたにも関わらず、日本陸運局の交通法規が追いつかない兆しと思われます。 カナダ在住の人達にとって、日本では不可解な交通法規が多々見受けられます。
ところで最近バンクーバーでは 多くの日本製の右ハンドル中古車が公道で見られるようになりました。カナダは左ハンドルが一般的です。その日本製の右ハンドルの車には 「愛」、「根性」、「危険」、「追突注意」 などと印刷されたステッカーを今でも剥がさずに そのまま貼り付けているドライバーが多いのには 驚きます。そんなドライバーの大半は日系以外のカナダ人なのです。日本ブームなのでしょうか? 確かに寿司はブームとなっているようですが。
バンクーバーでは冬季、道路やハイウエイに塩を蒔きません。 車両が錆びることが無いので中古車価格が下がりません。 ところが カナダ・ロッキー山脈から東部では冬季に極寒(マイナス40度)となり、滑り止めに塩を大量に蒔きます。 その結果、5年ぐらいで車体の各所で錆びが発生し、中古車価格が極端に下がります。 またカナダではハイウエイが整備されており、郊外で生活すると、走行距離の殆どがハイウエイ上での走行となります。 ですから車両の損耗が走行距離の割には激しくないので 多くの人達は同じ車を8年から16年間ぐらい維持していることから、この点でもかなりの経費節約になります。
多くのカナダ人はそうやって節約した資金でキャンピングカーやボートを購入し、余暇を楽しんでいます。しかし我が家では節約の前に先に余暇を楽しんでいるため、キャンピングカーもボートも今の時点ではありません。
山中
私はカナダと日本を行き来している経緯から、両国の住宅状況の違いなどを観察する癖がついてしまいました。
カナダでは人口増加に伴って、森林を伐採し、区画整理をし、広い道路を造った後に分譲地販売がスタートします。ですから今まで森林であった場所が あるとき急に町に変わるのです。そして更にその町の近くの別の場所に 新たに森林を伐採して新しい町が造成されますが、その町と町との間には自然のままの広大な森林が手付かずで残され、そこが自然公園として変わります。
その自然公園には池があったり、プールがあったり、ピクニック場があったり、また市営の公民館や図書館などが設けられて 近くの住民の集いの場ともなります。 そこの池は地域の公園管理局の管轄となり、池には必ずマスの稚魚が毎年放流され、2年も経てば立派なマスに成長します。 そのマスは自由に釣って持ち帰りが許されています。でも子供達はそこで釣りをしても、大人がそんな池で釣りをすることはありません。物足りないのでしょう。 バンクーバー市沿岸はサーモンの漁場でも知られており、30kg、110cmまでのサーモン釣りが楽しめます。しかし近年は何故か、サーモンの漁獲量が毎年減りつつあるようです。
住宅が森林と隣接していると、野生動物との遭遇もヒンパンにあります。 熊、鹿、狸、オオカミ、ボブキャット、クーガー、スカンク、ビーバーなどが見られますが、これらの野生動物との接触は多く人命の危険を伴います。日本では動物を見たいなら動物園に行き、人々はピクニック気分で動物観賞を楽しむことができますが、カナダでは 「カワイイ」 などと言っておれる状況では無いのです。
家の裏山に行けば そこでは無数の野生動物と遭遇しますが、状況や季節によっては、それらの動物は本能的に人を襲ってきます。 熊は冬眠明けの春の季節、クーガーは食料が乏しくなる冬の季節、鹿は産後で小鹿がそばにいるときには特に凶暴になります。日本では鹿が人を襲う事があるなどと考える人は恐らく微少でしょう。
更に住宅の集合地域が10ヶ所から20ヶ所できると、次には町の中心地にショッピングセンターが建てられ、各種娯楽施設が建てられますが、町々がそれ程の規模となると 次に問題となって発生するのは移動手段です。バスは容易に時刻表の変更が出来ますが、マストランシットとしての鉄道、地下鉄の建設は容易ではありません。カナダでの生活は自動車の使用が基盤となっています。自動車が無いと移動範囲が制限され、外出できないのです。
そこで自動車の維持費ですが、私の概算では、同じ車種を購入した場合、バンクーバー地区での車両の年間維持費は日本でのそれの半額 又はそれ以下と察します。今日のバンクーバー地区のガソリン価格は1リットル $1.17(98円)。 駐車場は市内中心地は有料ですが、それ以外ほとんどの地域が無料。 日本のように車検が無く、唯一排気ガス規制が設けられているだけです。 ですからカナダでは突然 車が道路でエンストする事など日常茶飯事です。車検が無いので、5~6年毎に新車に買い換えた方が安上がり などと言う話もバンクーバーでは聞くことがありません。日本車の性能や耐久年数が飛躍的に延びたにも関わらず、日本陸運局の交通法規が追いつかない兆しと思われます。 カナダ在住の人達にとって、日本では不可解な交通法規が多々見受けられます。
ところで最近バンクーバーでは 多くの日本製の右ハンドル中古車が公道で見られるようになりました。カナダは左ハンドルが一般的です。その日本製の右ハンドルの車には 「愛」、「根性」、「危険」、「追突注意」 などと印刷されたステッカーを今でも剥がさずに そのまま貼り付けているドライバーが多いのには 驚きます。そんなドライバーの大半は日系以外のカナダ人なのです。日本ブームなのでしょうか? 確かに寿司はブームとなっているようですが。
バンクーバーでは冬季、道路やハイウエイに塩を蒔きません。 車両が錆びることが無いので中古車価格が下がりません。 ところが カナダ・ロッキー山脈から東部では冬季に極寒(マイナス40度)となり、滑り止めに塩を大量に蒔きます。 その結果、5年ぐらいで車体の各所で錆びが発生し、中古車価格が極端に下がります。 またカナダではハイウエイが整備されており、郊外で生活すると、走行距離の殆どがハイウエイ上での走行となります。 ですから車両の損耗が走行距離の割には激しくないので 多くの人達は同じ車を8年から16年間ぐらい維持していることから、この点でもかなりの経費節約になります。
多くのカナダ人はそうやって節約した資金でキャンピングカーやボートを購入し、余暇を楽しんでいます。しかし我が家では節約の前に先に余暇を楽しんでいるため、キャンピングカーもボートも今の時点ではありません。
山中
2010年10月07日
第四回 カナダからの便り♪
カナダからの便り 第四回 2010年10月7日
バンクーバーの経済と住宅状況
過去40年間の経済状況を振り返って見ると、バンクーバーの住宅市場はリスクが極力少ない絶好的な投資物件であったと言えます。近年の住宅事情を具体的に分析して見ると、1990年前後 バンクーバーでは住宅建築ブームを迎え、時期を同じくして、世界一住み易い都市としてバンクーバーがヒンパンに選考されることとなりました。 それで住み易い生活環境を求めて世界中からバンクーバーに移住してくる人々で市が賑わいました。丁度この頃 香港がメインランド中国に帰属された事から、共産主義社会を敬遠する膨大な数の香港人がこぞってカナダに移住し、特にバンクーバーの中国人人口が一気に増える結果となりました。それに伴い、多額の香港マネーがバンクーバーの不動産に投資され、当時の住宅建築ブームを支える活性剤となりました。
1985年に2000万円で購入できた家が1995年には4000万円で売買されました。その景気は一向に後退せず、2000年頃から更なる住宅建築のブームを迎え、1985年に2000万円の家が2005年には6000万円の値が付くようになりました。2010年の今日現在では その家が8000万円で売買されています。それでも住宅不足の為、住宅建築着工数が減退することは有りません。
日本でバブルを経験している人達全員が口を揃えて「それはバブルだ!」などと断言しましたが、しかし日本で見られたバブルの背景とバンクーバーの住宅建築ブームの背景には大きな相違点があります。日本のバブルでは無担保によるずさんな融資がバブルの根本的原因とされましたが、バンクーバーでは銀行による融資前の厳しい審査は昔も今も変わっていません。つまり充分な経済的基礎が確立された上で伴った繁栄なのです。ですからバブルとはなりませんでした。
2007年にアメリカ合衆国で発生したサブプライムによる経済混乱は世界中に影響を与えました。バンクーバーでも住宅建築着工数、及び住宅価格に影響を与えましたが、それは横ばいに留まるだけに終わりました。世界各国で見られたような商業取引の縮小や破綻は無く、雇用問題は発生せず、そして2010年のバンクーバー冬季オリンピック開催地として、美しいバンクーバーが以前に増して世界に知られるようになり、2010年後半となった今、バンクーバーの経済は更に発展しようとしています。
ところが今になって 世界各国の科学者、経済学者、歴史学者がこぞって重大な警告を発したのです。2011年の半ば頃から 地球規模の変化 が生じる事が確実視されるようになりました。今年の夏、日本 及び世界各国で記録された猛暑は地球規模の変化なんかでは無い 予想内の異変だそうです。そうだとすると「地球規模」とはどの程度の規模なのか、実に気になる所です。
地球規模の変化 の具体例として、先ずアメリカ合衆国の経済問題を取り上げて見ます。
カナダの経済は商品としての豊富な天然資源と、その商品の巨大マーケットとしてのアメリカ合衆国の購買力に依存しています。しかしそのアメリカの購買力に暗黒な雲行きが見え始めたのです。世界の大国としての地位が確実に衰退しているのが明白な現状で、これ以上のアメリカ合衆国の国債発行は「無謀過ぎる」と解釈されるべき事態なのです。つまり借金で雪だるま状態になり、資金繰りに行き詰った家庭が、家族を養うためにサラ金に頼らざるを得ない状況となったのです。そのサラ金から融資を受けるべき金額は年収の20倍とあれば、ただ事ではありません。アメリカは毎年貿易赤字を出していますから、サラ金の返済どころか、その金利の返済さえも出来ないのは明白なのです。この事を察してか、ニューヨーク・ウォール街での今日のゴールド価格が記録的な高値を示している事実は、米ドルからゴールドへの買い替えが最近は特に活発となった事を裏付けます。賢明な人は既に行動を開始している事を意味します。アメリカ合衆国による「デフォルト」が決行されるのは ただの可能性に留まらず、その日は確実に迫りつつあるとされています。
次回の「カナダからの便り」では地球規模の変化として次ぎに考えられる問題に関して取り上げて見ようと思います。
山中
バンクーバーの経済と住宅状況
過去40年間の経済状況を振り返って見ると、バンクーバーの住宅市場はリスクが極力少ない絶好的な投資物件であったと言えます。近年の住宅事情を具体的に分析して見ると、1990年前後 バンクーバーでは住宅建築ブームを迎え、時期を同じくして、世界一住み易い都市としてバンクーバーがヒンパンに選考されることとなりました。 それで住み易い生活環境を求めて世界中からバンクーバーに移住してくる人々で市が賑わいました。丁度この頃 香港がメインランド中国に帰属された事から、共産主義社会を敬遠する膨大な数の香港人がこぞってカナダに移住し、特にバンクーバーの中国人人口が一気に増える結果となりました。それに伴い、多額の香港マネーがバンクーバーの不動産に投資され、当時の住宅建築ブームを支える活性剤となりました。
1985年に2000万円で購入できた家が1995年には4000万円で売買されました。その景気は一向に後退せず、2000年頃から更なる住宅建築のブームを迎え、1985年に2000万円の家が2005年には6000万円の値が付くようになりました。2010年の今日現在では その家が8000万円で売買されています。それでも住宅不足の為、住宅建築着工数が減退することは有りません。
日本でバブルを経験している人達全員が口を揃えて「それはバブルだ!」などと断言しましたが、しかし日本で見られたバブルの背景とバンクーバーの住宅建築ブームの背景には大きな相違点があります。日本のバブルでは無担保によるずさんな融資がバブルの根本的原因とされましたが、バンクーバーでは銀行による融資前の厳しい審査は昔も今も変わっていません。つまり充分な経済的基礎が確立された上で伴った繁栄なのです。ですからバブルとはなりませんでした。
2007年にアメリカ合衆国で発生したサブプライムによる経済混乱は世界中に影響を与えました。バンクーバーでも住宅建築着工数、及び住宅価格に影響を与えましたが、それは横ばいに留まるだけに終わりました。世界各国で見られたような商業取引の縮小や破綻は無く、雇用問題は発生せず、そして2010年のバンクーバー冬季オリンピック開催地として、美しいバンクーバーが以前に増して世界に知られるようになり、2010年後半となった今、バンクーバーの経済は更に発展しようとしています。
ところが今になって 世界各国の科学者、経済学者、歴史学者がこぞって重大な警告を発したのです。2011年の半ば頃から 地球規模の変化 が生じる事が確実視されるようになりました。今年の夏、日本 及び世界各国で記録された猛暑は地球規模の変化なんかでは無い 予想内の異変だそうです。そうだとすると「地球規模」とはどの程度の規模なのか、実に気になる所です。
地球規模の変化 の具体例として、先ずアメリカ合衆国の経済問題を取り上げて見ます。
カナダの経済は商品としての豊富な天然資源と、その商品の巨大マーケットとしてのアメリカ合衆国の購買力に依存しています。しかしそのアメリカの購買力に暗黒な雲行きが見え始めたのです。世界の大国としての地位が確実に衰退しているのが明白な現状で、これ以上のアメリカ合衆国の国債発行は「無謀過ぎる」と解釈されるべき事態なのです。つまり借金で雪だるま状態になり、資金繰りに行き詰った家庭が、家族を養うためにサラ金に頼らざるを得ない状況となったのです。そのサラ金から融資を受けるべき金額は年収の20倍とあれば、ただ事ではありません。アメリカは毎年貿易赤字を出していますから、サラ金の返済どころか、その金利の返済さえも出来ないのは明白なのです。この事を察してか、ニューヨーク・ウォール街での今日のゴールド価格が記録的な高値を示している事実は、米ドルからゴールドへの買い替えが最近は特に活発となった事を裏付けます。賢明な人は既に行動を開始している事を意味します。アメリカ合衆国による「デフォルト」が決行されるのは ただの可能性に留まらず、その日は確実に迫りつつあるとされています。
次回の「カナダからの便り」では地球規模の変化として次ぎに考えられる問題に関して取り上げて見ようと思います。
山中
2010年08月24日
第三回*その2* カナダからの便り♪
カナダからの便り 第三回*その2* 2010年8月24日
「カナダ留学に関する情報」パートⅡ
実用的なカナダ留学情報はネットで簡単に入手できますので、このブログでは簡単に入手可能な情報よりも、ネットで検索しても出てこない、留学関連の 「裏話」パートⅡ をまとめて見ました。
ホームステイ: 費用: 市中心街、郊外で価格が異なりますが、2010年の平均は 1ヶ月 Can$850 (7万6千円)です。 但し、週末には食事が付きません。
何かとホームステイ先のトラブルが報告されている昨今です。理想の世界と現実の世界の違いを認識する事が、トラブル回避に役立ちます。日本の留学希望者が望むような理想的なホームステイ先などは 日本にはあっても外国にはありません。外国からの留学生を迎えて、文化交流に貢献したい、などと言った美談は今や聞かれなくなりました。ホームステイ先のホストファミリーは文化交流には興味が無く、学生が支払う下宿代が欲しいだけなのです。その結果、多くのホームステイ先の学生に対する待遇はおろそかにならざるを得ません。ホームステイ先で食事が毎日、朝・昼(弁当)・夜の定刻に準備してもらえるなら、それは奇跡です。
そのような問題に対する解決策として、ホームステイ先の待遇に問題があれば、別のホームステイ先に移ることをお勧めします。そして何度か移っている内に、妥協できるホームステイ先が見つかると思います。あるいは、やがて学生は妥協の必要性を学ぶ事でしょう。その時、学生は日本の食文化や思いやりの精神文化の素晴らしさを きっと身を以って知ることでしょう。
校則・服装・化粧: 日本の高校で生徒が茶髪で登校したために停学処分にされることがあります。髪の毛の色が他の生徒と違うために、生徒が教育を受けるチャンスを一時的に保留させる、と言う処罰です。 日本の教育は高品質な同規格製品としての人材を世に大量に送り出すことがベースとなっているようです。他と異なった行動を取ると 反社会的行為と見なされ、出る釘のように打たれてしまいます。 各々の生徒・学生の個性・特技をもっと育成できるように、日本の教育環境は大いに改善されるべき余地があると思われます。
その反面、カナダの高校では 黒髪の生徒による茶髪は個性の表現として受け入れられており、奇抜な髪型、化粧、マニキュア、ミニスカートなど いずれも禁止されていません。カナダの教育の基本として 「他人に迷惑を掛けない」、そして 「社会の秩序を乱さない」 と言った条件の範囲内で個人の自由な行動・発言は許されています。学生の仕事は学問をすることであり、自身の個性の開拓は勉学の一部と考えられています。女高生がお化粧をして、それが他人に迷惑を掛けるとは考え難いものです。
飲酒喫煙: 留学する子女の親にとって 最も気掛かりとなる問題です。日本では未成年者による喫煙は厳罰の対象となりますが、軽い飲酒は問題視されていないようです。年始に家族が集まって、高校生の子供達にもお祝いのお酒を一口、などと言った光景は珍しいことではありません。
しかしカナダではそれが逆です。飲酒は厳罰の対象となるにも関わらず、未成年者による喫煙は、厳密には違法ながらも、大人は見て見ぬ振りをしています。カナダの高校などでは、学校敷地内での喫煙は硬く禁止されていますが、休み時間中に学校の敷地前の道路の反対側に行って 高校生がタバコを吸う光景は珍しくありません。しかし近年は 「喫煙は百害あって一利無し」 の事実を授業に取り入れて、喫煙を始めないように、そして始めた生徒は止めるように教育をしています。子供から大人になった証として大人の真似事をする、そんな年頃を大人は誰もが経験しています。
覚せい剤: ヨーロッパでは喫茶店で各種の覚せい剤を合法的に購入できる国があります。カナダでは医師の診断書があれば、医療薬としてマリファナの使用、携帯が法的に認められています。陣痛を和らげる治療薬として マリファナの効果は医学的に認証されています。しかし一般人が使用する事は違法行為となり、使用・携帯が発覚すれば厳罰が科せられます。にも関わらず、カナダで最も簡単に入手可能な覚せい剤がマリファナである事は 全ての学生が知っています。週末に友達のパーティーに呼ばれて行けば、そこで誰かがマリファナを吸っていた、などと言った話はヒンパンに聞きます。好奇心を抑制する能力を試される場が各所にあります。それに関連して、マリファナの長期使用は脳細胞を破壊させる結果となる事実を教える医療指導も活発です。
次回は、「バンクーバーの経済と住宅状況」 をまとめてみようと思います。お楽しみに
㈱ カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当: 山中
「カナダ留学に関する情報」パートⅡ
実用的なカナダ留学情報はネットで簡単に入手できますので、このブログでは簡単に入手可能な情報よりも、ネットで検索しても出てこない、留学関連の 「裏話」パートⅡ をまとめて見ました。
ホームステイ: 費用: 市中心街、郊外で価格が異なりますが、2010年の平均は 1ヶ月 Can$850 (7万6千円)です。 但し、週末には食事が付きません。
何かとホームステイ先のトラブルが報告されている昨今です。理想の世界と現実の世界の違いを認識する事が、トラブル回避に役立ちます。日本の留学希望者が望むような理想的なホームステイ先などは 日本にはあっても外国にはありません。外国からの留学生を迎えて、文化交流に貢献したい、などと言った美談は今や聞かれなくなりました。ホームステイ先のホストファミリーは文化交流には興味が無く、学生が支払う下宿代が欲しいだけなのです。その結果、多くのホームステイ先の学生に対する待遇はおろそかにならざるを得ません。ホームステイ先で食事が毎日、朝・昼(弁当)・夜の定刻に準備してもらえるなら、それは奇跡です。
そのような問題に対する解決策として、ホームステイ先の待遇に問題があれば、別のホームステイ先に移ることをお勧めします。そして何度か移っている内に、妥協できるホームステイ先が見つかると思います。あるいは、やがて学生は妥協の必要性を学ぶ事でしょう。その時、学生は日本の食文化や思いやりの精神文化の素晴らしさを きっと身を以って知ることでしょう。
校則・服装・化粧: 日本の高校で生徒が茶髪で登校したために停学処分にされることがあります。髪の毛の色が他の生徒と違うために、生徒が教育を受けるチャンスを一時的に保留させる、と言う処罰です。 日本の教育は高品質な同規格製品としての人材を世に大量に送り出すことがベースとなっているようです。他と異なった行動を取ると 反社会的行為と見なされ、出る釘のように打たれてしまいます。 各々の生徒・学生の個性・特技をもっと育成できるように、日本の教育環境は大いに改善されるべき余地があると思われます。
その反面、カナダの高校では 黒髪の生徒による茶髪は個性の表現として受け入れられており、奇抜な髪型、化粧、マニキュア、ミニスカートなど いずれも禁止されていません。カナダの教育の基本として 「他人に迷惑を掛けない」、そして 「社会の秩序を乱さない」 と言った条件の範囲内で個人の自由な行動・発言は許されています。学生の仕事は学問をすることであり、自身の個性の開拓は勉学の一部と考えられています。女高生がお化粧をして、それが他人に迷惑を掛けるとは考え難いものです。
飲酒喫煙: 留学する子女の親にとって 最も気掛かりとなる問題です。日本では未成年者による喫煙は厳罰の対象となりますが、軽い飲酒は問題視されていないようです。年始に家族が集まって、高校生の子供達にもお祝いのお酒を一口、などと言った光景は珍しいことではありません。
しかしカナダではそれが逆です。飲酒は厳罰の対象となるにも関わらず、未成年者による喫煙は、厳密には違法ながらも、大人は見て見ぬ振りをしています。カナダの高校などでは、学校敷地内での喫煙は硬く禁止されていますが、休み時間中に学校の敷地前の道路の反対側に行って 高校生がタバコを吸う光景は珍しくありません。しかし近年は 「喫煙は百害あって一利無し」 の事実を授業に取り入れて、喫煙を始めないように、そして始めた生徒は止めるように教育をしています。子供から大人になった証として大人の真似事をする、そんな年頃を大人は誰もが経験しています。
覚せい剤: ヨーロッパでは喫茶店で各種の覚せい剤を合法的に購入できる国があります。カナダでは医師の診断書があれば、医療薬としてマリファナの使用、携帯が法的に認められています。陣痛を和らげる治療薬として マリファナの効果は医学的に認証されています。しかし一般人が使用する事は違法行為となり、使用・携帯が発覚すれば厳罰が科せられます。にも関わらず、カナダで最も簡単に入手可能な覚せい剤がマリファナである事は 全ての学生が知っています。週末に友達のパーティーに呼ばれて行けば、そこで誰かがマリファナを吸っていた、などと言った話はヒンパンに聞きます。好奇心を抑制する能力を試される場が各所にあります。それに関連して、マリファナの長期使用は脳細胞を破壊させる結果となる事実を教える医療指導も活発です。
次回は、「バンクーバーの経済と住宅状況」 をまとめてみようと思います。お楽しみに
㈱ カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当: 山中
2010年08月01日
第三回*その1* カナダからの便り♪
カナダからの便り 第三回*その1* 2010年8月1日
「カナダ留学に関する情報」パートⅠ
実用的なカナダ留学情報はネットで簡単に入手できますので、このブログでは簡単に入手可能な情報よりも、ネットで検索しても出てこない、留学関連の 「裏話」 をまとめて見ました。
留学生受け入れ態勢: 私自身も1970年代に留学を経験しており、当時からバンクーバーで マジ留学生、留学生のつもりの学生、遊学生 など色々な人達と接して参りました。当時と現在の最大の相違点: それは留学を希望する学生を対象としたカナダ国内における大学、各種専門学校、語学学校の充実した受け入れ態勢が現在は完備していることです。現在カナダには学位を授与できる大学が93校、そしてこれ以外に専門学校が147校ありますがその殆どはバンクーバー、トロント、モントリオールに集中しています。
1970年代にはバンクーバーに暮らす日本人留学生は数人しかいませんでしたが、2010年には日本人だけで1400人以上。 そして中国人、韓国人、ベトナム人、メキシコ人などと 世界中からの留学生を迎え入れています。 そして多くの学校では日本語、中国語、韓国語などを話すカウンセラーが常勤しており、言葉のハンディによる入学手続きの問題は一掃されました。グローバル化が加速する中で、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは外国人留学生を受け入れる新しい産業として発展してきた分野です。
日本語と英語の違い: グローバル化を考える時、世界の人々がコミュニケーションを取る時に使う言葉は英語です。カナダ人が日本に5年間滞在すれば、日本語を流暢に話せるようになる一方では、日本人がカナダで5年間暮らしても英語をスムーズに話せるようになりません。私自身は日本で生まれ育ちましたが、その後のカナダ生活が早や40年近くになりました。この40年近くの間、私はいつも 「何故だろう?」 と言う質問を私自身に投げ掛けて来ました。
言葉としての日本語と英語の違い。それは日本語を使った会話は単一民族間で交わす音声によるコミュニケーションを取る手段であり、瞬時に密が濃いコミュニケーションを取ろうとするために言葉を簡潔にし、多くを省略します。若者達の日本語の会話では、分かり切った単語は会話の中から省き、そして多くの場合 語尾が無いのです。日本語は 「はい」 又は 「いいえ」 の表現を語尾でする特質を持った言語でありながら、語尾が無い表現は正確なコミュニケーションを図る上で致命的です。 しかしそれは 人々の正直な気持ちをストレートに表現する事を拒む文化の中で進化した言葉と言えます。
この日本語独特の言葉を操るテクニックを成長期末までに習得した日本人は、成長期が過ぎた時点で海外で英語を習得しようとすると 想像を絶する程の難関にぶつかるのです。そして海外に暮らす多くの日本人留学生は挫折して、留学中も現地で知り合った日本人だけと遊び、日本語の本を読み、日本のビデオを観て暮らす結果となるのです。この事実が英語習得の更なる障害となっています。
その反面、英語はアイデアを文章で表現してストレートに相手に伝える言語です。文章が主語・述語・動詞などを使って文法的に正確に組み立てられていない場合、その意味が相手に伝わりません。異なった言語、習慣を持つ民族間で正確にコミュニケーションを取るためには、文章が正確に組み立てられている必要があります。そして文章の最初から最後まで一語も漏らすことなく、丁寧に発音をする必要があります。日本語による会話には無い要素が求められています。それが英語なのです。
現アメリカ大統領であるバラック・オバマ氏がアイデアを言葉で表現する時のスタイルが 理想的な英語の話し方であると一般に受け入れられています。ところが自身のアイデアを音声で相手に伝える彼のテクニックは、日本語だけを話す若者達には習得が困難なようです。
次回は、「カナダ留学に関する情報」パートⅡです。お楽しみに
㈱ カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当: 山中
「カナダ留学に関する情報」パートⅠ
実用的なカナダ留学情報はネットで簡単に入手できますので、このブログでは簡単に入手可能な情報よりも、ネットで検索しても出てこない、留学関連の 「裏話」 をまとめて見ました。
留学生受け入れ態勢: 私自身も1970年代に留学を経験しており、当時からバンクーバーで マジ留学生、留学生のつもりの学生、遊学生 など色々な人達と接して参りました。当時と現在の最大の相違点: それは留学を希望する学生を対象としたカナダ国内における大学、各種専門学校、語学学校の充実した受け入れ態勢が現在は完備していることです。現在カナダには学位を授与できる大学が93校、そしてこれ以外に専門学校が147校ありますがその殆どはバンクーバー、トロント、モントリオールに集中しています。
1970年代にはバンクーバーに暮らす日本人留学生は数人しかいませんでしたが、2010年には日本人だけで1400人以上。 そして中国人、韓国人、ベトナム人、メキシコ人などと 世界中からの留学生を迎え入れています。 そして多くの学校では日本語、中国語、韓国語などを話すカウンセラーが常勤しており、言葉のハンディによる入学手続きの問題は一掃されました。グローバル化が加速する中で、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは外国人留学生を受け入れる新しい産業として発展してきた分野です。
日本語と英語の違い: グローバル化を考える時、世界の人々がコミュニケーションを取る時に使う言葉は英語です。カナダ人が日本に5年間滞在すれば、日本語を流暢に話せるようになる一方では、日本人がカナダで5年間暮らしても英語をスムーズに話せるようになりません。私自身は日本で生まれ育ちましたが、その後のカナダ生活が早や40年近くになりました。この40年近くの間、私はいつも 「何故だろう?」 と言う質問を私自身に投げ掛けて来ました。
言葉としての日本語と英語の違い。それは日本語を使った会話は単一民族間で交わす音声によるコミュニケーションを取る手段であり、瞬時に密が濃いコミュニケーションを取ろうとするために言葉を簡潔にし、多くを省略します。若者達の日本語の会話では、分かり切った単語は会話の中から省き、そして多くの場合 語尾が無いのです。日本語は 「はい」 又は 「いいえ」 の表現を語尾でする特質を持った言語でありながら、語尾が無い表現は正確なコミュニケーションを図る上で致命的です。 しかしそれは 人々の正直な気持ちをストレートに表現する事を拒む文化の中で進化した言葉と言えます。
この日本語独特の言葉を操るテクニックを成長期末までに習得した日本人は、成長期が過ぎた時点で海外で英語を習得しようとすると 想像を絶する程の難関にぶつかるのです。そして海外に暮らす多くの日本人留学生は挫折して、留学中も現地で知り合った日本人だけと遊び、日本語の本を読み、日本のビデオを観て暮らす結果となるのです。この事実が英語習得の更なる障害となっています。
その反面、英語はアイデアを文章で表現してストレートに相手に伝える言語です。文章が主語・述語・動詞などを使って文法的に正確に組み立てられていない場合、その意味が相手に伝わりません。異なった言語、習慣を持つ民族間で正確にコミュニケーションを取るためには、文章が正確に組み立てられている必要があります。そして文章の最初から最後まで一語も漏らすことなく、丁寧に発音をする必要があります。日本語による会話には無い要素が求められています。それが英語なのです。
現アメリカ大統領であるバラック・オバマ氏がアイデアを言葉で表現する時のスタイルが 理想的な英語の話し方であると一般に受け入れられています。ところが自身のアイデアを音声で相手に伝える彼のテクニックは、日本語だけを話す若者達には習得が困難なようです。
次回は、「カナダ留学に関する情報」パートⅡです。お楽しみに
㈱ カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当: 山中
2010年07月08日
第二回 カナダからの便り♪
カナダからの便り 第二回 2010年7月10日
「鹿児島からバンクーバーに観光で来られる方々にお役に立つ情報」
1. 言葉: カナダの公用語は英語とフランス語。 しかしバンクーバーでは英語が主流です。 バンクーバーとその近郊都市では、英語の次ぎに良く話されている言葉は中国語。中国人人口が多いことがその理由です。その次ぎにヒンズー語なのです。バンクーバーで良く見かける日本人らしき人は大抵の場合 韓国人です。韓国では子供の教育の為に、或いは自国での生活を諦めて、全財産を投げ打ってカナダに移住する人が急増中。
2. 料理: バンクーバーにいながら世界中の美味しい料理を楽しむ事ができます。これはカナダの移民政策に関連しており、料理人は特殊技術者として優遇され 移住申請時の審査が簡単なのです。 しかし和食に関しては要注意。 バンクーバーとその近郊には大小500店ぐらいの和食店がありますが、その内の450店ぐらいは 日本人以外の東洋人が料理を作っています。世界中の現象として 「日本レストラン」 の看板を出すだけでお客様が来る、バンクーバーでもそんな時代になりました。
3. 気候: バンクーバーの夏の気候は世界一快適として知られていますが、意外と知られていないのが、バンクーバーの冬の気候。11月から2月までは雨季に入り、寒く、暗く、湿った季節となるのです。 しかし市街地は雨であっても、これが山頂では雪となって、ウイスラー・スキー場は今や世界屈指の冬場のリゾート地として知られています。
4. 鉄道: 日本の鉄道は時刻表通りに運行されていますが、カナダの鉄道は目的地に早く、予定時刻通りに到着する事を目的とされていません。 鉄道はゆったりとした広い車内から 途中の景色を楽しみながら移動する手段であり それ以外のサービスは期待されていません。 カナダの鉄道はスピードが遅く、故障が多く、本数が極端に少なく、時間通りに列車が到着することはありません。 しかしながら、いつも時間に追われて暮らしている日本人にとって、全く異なった世界の乗り物であり、カナダの想い出を演出してくれる乗り物かも知れません。
5. 治安: 2010年のサッカーW杯では南アフリカの治安問題がクローズアップされました。日本を除く殆どの国々は 「治安が悪くて当たり前」 とされる世界状況でありながらも、バンクーバー市の治安は比較的に鹿児島市と同じぐらいに安定しています。でも夜間の一人歩きは慎んで下さい。
6. チップ: ヨーロッパではチップは請求書の中に含まれていますが、北米では含まれていません。バンクーバーではタクシー、理髪店、美容院、レストラン、ホテルのボーイ などにはチップ(相場は15%) を払うのが習慣です。 しかしバンクーバーでは 「日本人旅行者」 が行く多くのレストランでは、日本人客だけに限って、チップを請求書に含めるのが一般的となりました。チップはウエイター、ウエイトレスの副収入では無く、主なる収入なのです。それを知らない日本人旅行者がレストランでチップを置かないケースが余りにも多く、近年ではヨーロッパ風の請求方法を導入しているレストランが多く見られます。
7. お金: 今から30年前、日本で第一回のカナダブームとなった頃、日本人観光客は高額な現金を持ち歩く事で知られるようになりました。そしてデパートで買い物をして レジで支払う時、男性はズボンのベルトを緩めて、下着の中から札束を取り出す光景を目にして カナダ人は驚いたものです。 あれから30年。 今でも高額な現金を持ち歩く民族であることは変わっていないようです。平均的カナダ人の財布の中身は せいぜい現金が$100 (1万円) ぐらい。 そしてクレジットカードが数枚、銀行カードが数枚だけです。 カナダで100万円もの大金を持ち歩いていると、麻薬の売買をしていると思われるのです。また100万円以上の現金を持ってカナダ・アメリカの国境を越えようとすると、通関時にその現金を没収される場合があります。
次回は、「カナダ留学に関する情報」 を色々まとめてみようと思います。お楽しみに。
㈱ カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当: 山中
「鹿児島からバンクーバーに観光で来られる方々にお役に立つ情報」
1. 言葉: カナダの公用語は英語とフランス語。 しかしバンクーバーでは英語が主流です。 バンクーバーとその近郊都市では、英語の次ぎに良く話されている言葉は中国語。中国人人口が多いことがその理由です。その次ぎにヒンズー語なのです。バンクーバーで良く見かける日本人らしき人は大抵の場合 韓国人です。韓国では子供の教育の為に、或いは自国での生活を諦めて、全財産を投げ打ってカナダに移住する人が急増中。
2. 料理: バンクーバーにいながら世界中の美味しい料理を楽しむ事ができます。これはカナダの移民政策に関連しており、料理人は特殊技術者として優遇され 移住申請時の審査が簡単なのです。 しかし和食に関しては要注意。 バンクーバーとその近郊には大小500店ぐらいの和食店がありますが、その内の450店ぐらいは 日本人以外の東洋人が料理を作っています。世界中の現象として 「日本レストラン」 の看板を出すだけでお客様が来る、バンクーバーでもそんな時代になりました。
3. 気候: バンクーバーの夏の気候は世界一快適として知られていますが、意外と知られていないのが、バンクーバーの冬の気候。11月から2月までは雨季に入り、寒く、暗く、湿った季節となるのです。 しかし市街地は雨であっても、これが山頂では雪となって、ウイスラー・スキー場は今や世界屈指の冬場のリゾート地として知られています。
4. 鉄道: 日本の鉄道は時刻表通りに運行されていますが、カナダの鉄道は目的地に早く、予定時刻通りに到着する事を目的とされていません。 鉄道はゆったりとした広い車内から 途中の景色を楽しみながら移動する手段であり それ以外のサービスは期待されていません。 カナダの鉄道はスピードが遅く、故障が多く、本数が極端に少なく、時間通りに列車が到着することはありません。 しかしながら、いつも時間に追われて暮らしている日本人にとって、全く異なった世界の乗り物であり、カナダの想い出を演出してくれる乗り物かも知れません。
5. 治安: 2010年のサッカーW杯では南アフリカの治安問題がクローズアップされました。日本を除く殆どの国々は 「治安が悪くて当たり前」 とされる世界状況でありながらも、バンクーバー市の治安は比較的に鹿児島市と同じぐらいに安定しています。でも夜間の一人歩きは慎んで下さい。
6. チップ: ヨーロッパではチップは請求書の中に含まれていますが、北米では含まれていません。バンクーバーではタクシー、理髪店、美容院、レストラン、ホテルのボーイ などにはチップ(相場は15%) を払うのが習慣です。 しかしバンクーバーでは 「日本人旅行者」 が行く多くのレストランでは、日本人客だけに限って、チップを請求書に含めるのが一般的となりました。チップはウエイター、ウエイトレスの副収入では無く、主なる収入なのです。それを知らない日本人旅行者がレストランでチップを置かないケースが余りにも多く、近年ではヨーロッパ風の請求方法を導入しているレストランが多く見られます。
7. お金: 今から30年前、日本で第一回のカナダブームとなった頃、日本人観光客は高額な現金を持ち歩く事で知られるようになりました。そしてデパートで買い物をして レジで支払う時、男性はズボンのベルトを緩めて、下着の中から札束を取り出す光景を目にして カナダ人は驚いたものです。 あれから30年。 今でも高額な現金を持ち歩く民族であることは変わっていないようです。平均的カナダ人の財布の中身は せいぜい現金が$100 (1万円) ぐらい。 そしてクレジットカードが数枚、銀行カードが数枚だけです。 カナダで100万円もの大金を持ち歩いていると、麻薬の売買をしていると思われるのです。また100万円以上の現金を持ってカナダ・アメリカの国境を越えようとすると、通関時にその現金を没収される場合があります。
次回は、「カナダ留学に関する情報」 を色々まとめてみようと思います。お楽しみに。
㈱ カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当: 山中
2010年07月04日
第一回 カナダからの便り♪
カナダからの便り 第一回 2010年7月1日
㈱カナダプレイスのバンクーバー事務所を担当している山中です。 鹿児島本社からの指示を受け、資材調達、発送手配、カナダ国内の各建材メーカーとの密な連絡を取る事、社員の輸入住宅研修などを主な業務としております。
またお客様の中では、一度ご自身の目でバンクーバーでカナダ住宅を見学して見たいとご希望される方もいらっしゃいます。 そこでそのようなお客様のホテル手配、送迎、現場ご案内なども致しております。
今回は 「カナダからの便り」 第一回として 「カナダ2x4住宅に関するお話し」 をお届け致します。
住宅はその国の気候、地震や台風の影響、そしてライフスタイル などを考慮して造られた製品です。雨が多い日本のような環境で生まれた在来工法では最初に柱を立て屋根を架けます。ところが雨が少ない北米で生まれた2x4住宅は 最初に床組みをして、床の上で壁パネルを組み立て、最後に屋根を仕上げます。 またエアーコンプレッサーを使った釘打ち機が普及した現在、フレーミングの床組みから屋根仕上げまで、数日間で終了、つまり工費を大幅に節減できると言うのも 2x4工法の魅力です。
地震や台風によって建物に生じる影響に関しても、2x4工法では壁や床で構成される六面の構造体を合わせることによって耐震性を増している事が実証されています。 地震が多い日本で、カナダ2x4住宅が普及して来た大きな要因の一つです。 この事実は1995年に起こった阪神大震災でも実証されました。 震源地に近かった神戸市には洋館が多く建っていることが知られていますが、在来工法による住宅は軒並み崩壊したにもかかわらず、2x4住宅は被害が少なかったのです。
日本では 「集団の中の一員」 としての行動、責任が求められている反面、北米では 「個人」 としての行動、責任が求められています。それが住宅デザインにも影響を及ぼし、個人が専用の部屋を持つ間取りとなっています。その結果、密閉された小部屋が多いのが カナダ2x4住宅の特徴でもありますが、日本人のライフスタイル事体が変化して来た現在、この小部屋が多いデザインが自然に受け入れられているようです。
次回は、「鹿児島からバンクーバーに観光で来られる方々にお役に立つ情報」 を色々まとめてみようと思います。お楽しみに。
㈱カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当:山中
㈱カナダプレイスのバンクーバー事務所を担当している山中です。 鹿児島本社からの指示を受け、資材調達、発送手配、カナダ国内の各建材メーカーとの密な連絡を取る事、社員の輸入住宅研修などを主な業務としております。
またお客様の中では、一度ご自身の目でバンクーバーでカナダ住宅を見学して見たいとご希望される方もいらっしゃいます。 そこでそのようなお客様のホテル手配、送迎、現場ご案内なども致しております。
今回は 「カナダからの便り」 第一回として 「カナダ2x4住宅に関するお話し」 をお届け致します。
住宅はその国の気候、地震や台風の影響、そしてライフスタイル などを考慮して造られた製品です。雨が多い日本のような環境で生まれた在来工法では最初に柱を立て屋根を架けます。ところが雨が少ない北米で生まれた2x4住宅は 最初に床組みをして、床の上で壁パネルを組み立て、最後に屋根を仕上げます。 またエアーコンプレッサーを使った釘打ち機が普及した現在、フレーミングの床組みから屋根仕上げまで、数日間で終了、つまり工費を大幅に節減できると言うのも 2x4工法の魅力です。
地震や台風によって建物に生じる影響に関しても、2x4工法では壁や床で構成される六面の構造体を合わせることによって耐震性を増している事が実証されています。 地震が多い日本で、カナダ2x4住宅が普及して来た大きな要因の一つです。 この事実は1995年に起こった阪神大震災でも実証されました。 震源地に近かった神戸市には洋館が多く建っていることが知られていますが、在来工法による住宅は軒並み崩壊したにもかかわらず、2x4住宅は被害が少なかったのです。
日本では 「集団の中の一員」 としての行動、責任が求められている反面、北米では 「個人」 としての行動、責任が求められています。それが住宅デザインにも影響を及ぼし、個人が専用の部屋を持つ間取りとなっています。その結果、密閉された小部屋が多いのが カナダ2x4住宅の特徴でもありますが、日本人のライフスタイル事体が変化して来た現在、この小部屋が多いデザインが自然に受け入れられているようです。
次回は、「鹿児島からバンクーバーに観光で来られる方々にお役に立つ情報」 を色々まとめてみようと思います。お楽しみに。
㈱カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当:山中