2010年08月24日
第三回*その2* カナダからの便り♪
カナダからの便り 第三回*その2* 2010年8月24日
「カナダ留学に関する情報」パートⅡ
実用的なカナダ留学情報はネットで簡単に入手できますので、このブログでは簡単に入手可能な情報よりも、ネットで検索しても出てこない、留学関連の 「裏話」パートⅡ をまとめて見ました。
ホームステイ: 費用: 市中心街、郊外で価格が異なりますが、2010年の平均は 1ヶ月 Can$850 (7万6千円)です。 但し、週末には食事が付きません。
何かとホームステイ先のトラブルが報告されている昨今です。理想の世界と現実の世界の違いを認識する事が、トラブル回避に役立ちます。日本の留学希望者が望むような理想的なホームステイ先などは 日本にはあっても外国にはありません。外国からの留学生を迎えて、文化交流に貢献したい、などと言った美談は今や聞かれなくなりました。ホームステイ先のホストファミリーは文化交流には興味が無く、学生が支払う下宿代が欲しいだけなのです。その結果、多くのホームステイ先の学生に対する待遇はおろそかにならざるを得ません。ホームステイ先で食事が毎日、朝・昼(弁当)・夜の定刻に準備してもらえるなら、それは奇跡です。
そのような問題に対する解決策として、ホームステイ先の待遇に問題があれば、別のホームステイ先に移ることをお勧めします。そして何度か移っている内に、妥協できるホームステイ先が見つかると思います。あるいは、やがて学生は妥協の必要性を学ぶ事でしょう。その時、学生は日本の食文化や思いやりの精神文化の素晴らしさを きっと身を以って知ることでしょう。
校則・服装・化粧: 日本の高校で生徒が茶髪で登校したために停学処分にされることがあります。髪の毛の色が他の生徒と違うために、生徒が教育を受けるチャンスを一時的に保留させる、と言う処罰です。 日本の教育は高品質な同規格製品としての人材を世に大量に送り出すことがベースとなっているようです。他と異なった行動を取ると 反社会的行為と見なされ、出る釘のように打たれてしまいます。 各々の生徒・学生の個性・特技をもっと育成できるように、日本の教育環境は大いに改善されるべき余地があると思われます。
その反面、カナダの高校では 黒髪の生徒による茶髪は個性の表現として受け入れられており、奇抜な髪型、化粧、マニキュア、ミニスカートなど いずれも禁止されていません。カナダの教育の基本として 「他人に迷惑を掛けない」、そして 「社会の秩序を乱さない」 と言った条件の範囲内で個人の自由な行動・発言は許されています。学生の仕事は学問をすることであり、自身の個性の開拓は勉学の一部と考えられています。女高生がお化粧をして、それが他人に迷惑を掛けるとは考え難いものです。
飲酒喫煙: 留学する子女の親にとって 最も気掛かりとなる問題です。日本では未成年者による喫煙は厳罰の対象となりますが、軽い飲酒は問題視されていないようです。年始に家族が集まって、高校生の子供達にもお祝いのお酒を一口、などと言った光景は珍しいことではありません。
しかしカナダではそれが逆です。飲酒は厳罰の対象となるにも関わらず、未成年者による喫煙は、厳密には違法ながらも、大人は見て見ぬ振りをしています。カナダの高校などでは、学校敷地内での喫煙は硬く禁止されていますが、休み時間中に学校の敷地前の道路の反対側に行って 高校生がタバコを吸う光景は珍しくありません。しかし近年は 「喫煙は百害あって一利無し」 の事実を授業に取り入れて、喫煙を始めないように、そして始めた生徒は止めるように教育をしています。子供から大人になった証として大人の真似事をする、そんな年頃を大人は誰もが経験しています。
覚せい剤: ヨーロッパでは喫茶店で各種の覚せい剤を合法的に購入できる国があります。カナダでは医師の診断書があれば、医療薬としてマリファナの使用、携帯が法的に認められています。陣痛を和らげる治療薬として マリファナの効果は医学的に認証されています。しかし一般人が使用する事は違法行為となり、使用・携帯が発覚すれば厳罰が科せられます。にも関わらず、カナダで最も簡単に入手可能な覚せい剤がマリファナである事は 全ての学生が知っています。週末に友達のパーティーに呼ばれて行けば、そこで誰かがマリファナを吸っていた、などと言った話はヒンパンに聞きます。好奇心を抑制する能力を試される場が各所にあります。それに関連して、マリファナの長期使用は脳細胞を破壊させる結果となる事実を教える医療指導も活発です。
次回は、「バンクーバーの経済と住宅状況」 をまとめてみようと思います。お楽しみに
㈱ カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当: 山中
「カナダ留学に関する情報」パートⅡ
実用的なカナダ留学情報はネットで簡単に入手できますので、このブログでは簡単に入手可能な情報よりも、ネットで検索しても出てこない、留学関連の 「裏話」パートⅡ をまとめて見ました。
ホームステイ: 費用: 市中心街、郊外で価格が異なりますが、2010年の平均は 1ヶ月 Can$850 (7万6千円)です。 但し、週末には食事が付きません。
何かとホームステイ先のトラブルが報告されている昨今です。理想の世界と現実の世界の違いを認識する事が、トラブル回避に役立ちます。日本の留学希望者が望むような理想的なホームステイ先などは 日本にはあっても外国にはありません。外国からの留学生を迎えて、文化交流に貢献したい、などと言った美談は今や聞かれなくなりました。ホームステイ先のホストファミリーは文化交流には興味が無く、学生が支払う下宿代が欲しいだけなのです。その結果、多くのホームステイ先の学生に対する待遇はおろそかにならざるを得ません。ホームステイ先で食事が毎日、朝・昼(弁当)・夜の定刻に準備してもらえるなら、それは奇跡です。
そのような問題に対する解決策として、ホームステイ先の待遇に問題があれば、別のホームステイ先に移ることをお勧めします。そして何度か移っている内に、妥協できるホームステイ先が見つかると思います。あるいは、やがて学生は妥協の必要性を学ぶ事でしょう。その時、学生は日本の食文化や思いやりの精神文化の素晴らしさを きっと身を以って知ることでしょう。
校則・服装・化粧: 日本の高校で生徒が茶髪で登校したために停学処分にされることがあります。髪の毛の色が他の生徒と違うために、生徒が教育を受けるチャンスを一時的に保留させる、と言う処罰です。 日本の教育は高品質な同規格製品としての人材を世に大量に送り出すことがベースとなっているようです。他と異なった行動を取ると 反社会的行為と見なされ、出る釘のように打たれてしまいます。 各々の生徒・学生の個性・特技をもっと育成できるように、日本の教育環境は大いに改善されるべき余地があると思われます。
その反面、カナダの高校では 黒髪の生徒による茶髪は個性の表現として受け入れられており、奇抜な髪型、化粧、マニキュア、ミニスカートなど いずれも禁止されていません。カナダの教育の基本として 「他人に迷惑を掛けない」、そして 「社会の秩序を乱さない」 と言った条件の範囲内で個人の自由な行動・発言は許されています。学生の仕事は学問をすることであり、自身の個性の開拓は勉学の一部と考えられています。女高生がお化粧をして、それが他人に迷惑を掛けるとは考え難いものです。
飲酒喫煙: 留学する子女の親にとって 最も気掛かりとなる問題です。日本では未成年者による喫煙は厳罰の対象となりますが、軽い飲酒は問題視されていないようです。年始に家族が集まって、高校生の子供達にもお祝いのお酒を一口、などと言った光景は珍しいことではありません。
しかしカナダではそれが逆です。飲酒は厳罰の対象となるにも関わらず、未成年者による喫煙は、厳密には違法ながらも、大人は見て見ぬ振りをしています。カナダの高校などでは、学校敷地内での喫煙は硬く禁止されていますが、休み時間中に学校の敷地前の道路の反対側に行って 高校生がタバコを吸う光景は珍しくありません。しかし近年は 「喫煙は百害あって一利無し」 の事実を授業に取り入れて、喫煙を始めないように、そして始めた生徒は止めるように教育をしています。子供から大人になった証として大人の真似事をする、そんな年頃を大人は誰もが経験しています。
覚せい剤: ヨーロッパでは喫茶店で各種の覚せい剤を合法的に購入できる国があります。カナダでは医師の診断書があれば、医療薬としてマリファナの使用、携帯が法的に認められています。陣痛を和らげる治療薬として マリファナの効果は医学的に認証されています。しかし一般人が使用する事は違法行為となり、使用・携帯が発覚すれば厳罰が科せられます。にも関わらず、カナダで最も簡単に入手可能な覚せい剤がマリファナである事は 全ての学生が知っています。週末に友達のパーティーに呼ばれて行けば、そこで誰かがマリファナを吸っていた、などと言った話はヒンパンに聞きます。好奇心を抑制する能力を試される場が各所にあります。それに関連して、マリファナの長期使用は脳細胞を破壊させる結果となる事実を教える医療指導も活発です。
次回は、「バンクーバーの経済と住宅状況」 をまとめてみようと思います。お楽しみに
㈱ カナダプレイス、バンクーバー事務所
担当: 山中