2010年12月11日

第五回 カナダからの便り♪

もみじカナダと日本、その生活環境

私はカナダもみじ日本を行き来している経緯から、両国の住宅状況の違いなどを観察する癖がついてしまいました。

カナダでは人口増加に伴って、森林を伐採し、区画整理をし、広い道路を造った後に分譲地販売がスタートします。ですから今まで森林であった場所が あるとき急に町に変わるのです。そして更にその町の近くの別の場所に 新たに森林を伐採して新しい町が造成されますが、その町と町との間には自然のままの広大な森林が手付かずで残され、そこが自然公園として変わります。 

その自然公園には池があったり、プールがあったり、ピクニック場があったり、また市営の公民館や図書館などが設けられて 近くの住民の集いの場ともなります。 そこの池は地域の公園管理局の管轄となり、池には必ずマスの稚魚が毎年放流され、2年も経てば立派なマスに成長します。 そのマスは自由に釣って持ち帰りが許されています。でも子供達はそこで釣りをしても、大人がそんな池で釣りをすることはありません。物足りないのでしょう。 バンクーバー市沿岸はサーモンの漁場でも知られており、30kg、110cmまでのサーモン釣りが楽しめます。しかし近年は何故か、サーモンの漁獲量が毎年減りつつあるようです。

住宅が森林と隣接していると、野生動物との遭遇もヒンパンにあります。 熊、鹿、狸、オオカミ、ボブキャット、クーガー、スカンク、ビーバーなどが見られますが、これらの野生動物との接触は多く人命の危険を伴います。日本では動物を見たいなら動物園に行き、人々はピクニック気分で動物観賞を楽しむことができますが、カナダでは 「カワイイ」 などと言っておれる状況では無いのです。

家の裏山に行けば そこでは無数の野生動物と遭遇しますが、状況や季節によっては、それらの動物は本能的に人を襲ってきます。 熊は冬眠明けの春の季節、クーガーは食料が乏しくなる冬の季節、鹿は産後で小鹿がそばにいるときには特に凶暴になります。日本では鹿が人を襲う事があるなどと考える人は恐らく微少でしょう。

更に住宅の集合地域が10ヶ所から20ヶ所できると、次には町の中心地にショッピングセンターが建てられ、各種娯楽施設が建てられますが、町々がそれ程の規模となると 次に問題となって発生するのは移動手段です。バスは容易に時刻表の変更が出来ますが、マストランシットとしての鉄道、地下鉄の建設は容易ではありません。カナダでの生活は自動車の使用が基盤となっています。自動車が無いと移動範囲が制限され、外出できないのです。

そこで自動車の維持費ですが、私の概算では、同じ車種を購入した場合、バンクーバー地区での車両の年間維持費は日本でのそれの半額 又はそれ以下と察します。今日のバンクーバー地区のガソリン価格は1リットル $1.17(98円)。 駐車場は市内中心地は有料ですが、それ以外ほとんどの地域が無料。 日本のように車検が無く、唯一排気ガス規制が設けられているだけです。 ですからカナダでは突然 車が道路でエンストする事など日常茶飯事です。車検が無いので、5~6年毎に新車に買い換えた方が安上がり などと言う話もバンクーバーでは聞くことがありません。日本車の性能や耐久年数が飛躍的に延びたにも関わらず、日本陸運局の交通法規が追いつかない兆しと思われます。 カナダ在住の人達にとって、日本では不可解な交通法規が多々見受けられます。

ところで最近バンクーバーでは 多くの日本製の右ハンドル中古車が公道で見られるようになりました。カナダは左ハンドルが一般的です。その日本製の右ハンドルの車には 「愛」、「根性」、「危険」、「追突注意」 などと印刷されたステッカーを今でも剥がさずに そのまま貼り付けているドライバーが多いのには 驚きます。そんなドライバーの大半は日系以外のカナダ人なのです。日本ブームなのでしょうか? 確かに寿司はブームとなっているようですが。

バンクーバーでは冬季、道路やハイウエイに塩を蒔きません。 車両が錆びることが無いので中古車価格が下がりません。 ところが カナダ・ロッキー山脈から東部では冬季に極寒(マイナス40度)となり、滑り止めに塩を大量に蒔きます。 その結果、5年ぐらいで車体の各所で錆びが発生し、中古車価格が極端に下がります。 またカナダではハイウエイが整備されており、郊外で生活すると、走行距離の殆どがハイウエイ上での走行となります。 ですから車両の損耗が走行距離の割には激しくないので 多くの人達は同じ車を8年から16年間ぐらい維持していることから、この点でもかなりの経費節約になります。

多くのカナダ人はそうやって節約した資金でキャンピングカーやボートを購入し、余暇を楽しんでいます。しかし我が家では節約の前に先に余暇を楽しんでいるため、キャンピングカーもボートも今の時点ではありません。

山中若葉



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Posted by K.Y at 20:08│Comments(0) │カナダからの便り
 
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